2011年J2第14節 FC東京 1 - 1 愛媛FC(観戦15試合目)


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東京が自滅した試合。愛媛はできることを愚直に繰り返していただけ。まるで時計のように・・・


天候/ピッチ状況
・曇。スタンドは風が吹いて涼しい。
・改修なった駒沢。トラックが青に、椅子も新しく、電光掲示版がカラー表示になった。
・ピッチは改善された。ただし、味スタとは勝手が違うようだ。

東京のスタメン
・4-2-3-1。今野が代表招集のため、ノースが初スタメン。ベンチには石川が戻ってきた。

愛媛のスタメン
・4-1-4-1もしくは4-3-3。CFは小笠原ではなくジョジマール。ベンチ入りは6人で定数に1足りない。


試合経過
・序盤、東京は繋ぐよりもむしろ長いボールを多用。セザーと羽生さんがスペースに走る。愛媛のブロックを下げてからビルドアップしていくイメージ。
・行けるときは高橋まで上がる。先制点は高橋のループパスから田邊の左足ボレーがサイドネットに決まる。
・ここからは、東京がペースを狂わす。まず、リスタート直後にロングボールを放り込まれ、徳永の対応が遅れてファウル、警告。
・レフェリーのペースまで狂ってきた。フリーキックの位置を神経質に注意、ファウルの基準もよくわからん。
・東京は、低い位置でのミスが多くなり、グダグダ。持ちすぎてのボールロストも目立つ。
・ただし、愛媛が良かったかと言えばそうじゃない。ただ、サボらずにプレスをかけ、球際で競り、イーブンボールに対して走った。それを、地道に繰り返していただけ。
・右SBの関根はダイナミックな攻め上がりを見せたし、ジョジマールポストプレーを頑張っていた(こういう使い方ができるとは・・・)。しかし、プレーの精度は低い。東京のミスをついてのショートカウンターを繰り出すが、ミスでフィニッシュに持ち込めず。
・というわけで、いかにもJ2らしい試合となり、バックスタンドは殺伐。
・後半も基本的に同じ構図。リズムを取り戻せない東京。できることを愚直にやり続ける愛媛。
・繋げないと、セザーは生きない。ポストになりきれず、独力突破も潰され、シュートチャンスなし。
・グダグダしている間に同点。ジョジマールの落としを石井がループシュート。権田の頭上を抜かれる。
・東京は、大竹→谷澤、田邊→石川と交代。石川のパフォーマンス自体は良かったが、谷澤は機能せず。
・愛媛は小笠原を投入。小柄だがよく動き、前線でタメを作れるいい選手。
・東京はノース→椋原。徳永がCBへ。小笠原に対する相性と、サイド攻撃の活性化が狙いか?
・椋原は積極的な攻め上がりをみせる。東京はなんどかゴール前にボールを入れるが、愛媛は人垣を作って対応。結局、ゴールを割れずドロー。


感想
・"繋ぐスタイル"がまだ発展途上だということを痛感させされた試合。湘南は攻めて来てくれる相手、京都はユルユル。いかにもJ2的な普通にいいチームに対してはまだ通用しない。
・要は、プレスをかけてくる相手をどういなすか、という問題。極端な話、プレスがきつければ、蹴って相手を押し下げればいい。そういう駆け引きが未熟。引き出しがまだ少ない。
・ノースはそつのないプレーぶりで計算できるDFであることをアピール。ただし、圧倒的という印象はない。また、前に出て奪うタイプではないので、守り方が変わってしまう。ブロックを作る位置がいつもより低く、セカンドボールの奪取率に影響を与えていたかも。
・奪う位置が低いので、ビルドアップにも影響あり。リスクのあるチャレンジができず。
・交代選手が機能しない。大竹・田邊の交代はやむを得ないと思うし、椋原投入の意味も理解できるし、攻撃的な選手の札が限られている。
・ただし、熊は交代選手にどういう指示を与えてピッチに送り出しているのだろうか。とくに谷澤あたりは、ただ漫然と投入されているように見えてしまう。
・PJはどうした?(復帰したらしたで、調教するのが大変だと思うが)。
・やっぱり、ポストプレーヤーが欲しいと思った。ただし、そういう選手が居たら、その人の名を大声で連呼しそうな人がいるので・・・
・J2ってどこか突き抜けたところがないと上位には行けない。広島や柏のように繋ぎ倒すか、千葉のように圧倒的な高さで押し切るか、湘南のようにチームの完成度を徹底的に上げていくか。
・希望の光は石川の復帰。それと、高橋が地味にプレーの質を上げてきている。一対一の強さは徳永に及ばないが、この選手の弱点であった「出足の悪さ」を徐々に克服しつつあるような。
・東京がどうするかというと、繋ぎをベースに完成度を高めていくしかない。問題は、それが間に合うかどうかなんだよ。


小ネタ
・一平君の尻尾はコンバーチブル。長いのと短いのと2種類ある。
ドロンパが、とうとう一輪車の技を習得。大竹も草民も狸の努力を見習え。
・熊は一平君と一夜を共にし、一介のローカルゆるキャラから全国区にのし上がったアニマルスピリットを注入されるべき。


以上