川沿い紀行〜錦川鉄道と福塩線

8月15日。本格的な夏旅行の開始である。
東京駅6:00発の「のぞみ1号」で一路、広島へ向かう。距離900km、所要時間3時間50分。これだけあると、寝たり起きたり本読んだりメシ食ったりiPadで遊んだりできる。
あっという間に? 広島に着いた。


広島から山陽本線普通列車で岩国へ。


錦帯橋宇野千代をさかんにアピールしているようだ。宇野千代って聞いたことあるけど・・・読んだこと無いな。



まず、錦川鉄道の乗り潰し。2両編成の気動車である。



中はきれい。ディーゼル臭もほとんど感じない。


錦川鉄道錦川清流線は、川西から錦町まで32.7kmを結ぶ。もとは国鉄の岩日線。岩国から、山をこえて山口線の日原までを繋ぐはずだったが、途中で力尽き、国鉄民営化にあわせて第三セクターに移管された鉄道である。


全ての列車が岩国を起点として運行されている。

列車は錦川を渡り・・・



JR岩徳線の川西駅に着いた。ここから、分岐して錦川沿いに北上する。
川西は岩国高校の最寄り駅。岩政の出身校だな。




列車は、ひたすら錦川沿いを行く。清流ですなあ。鮎が釣れるみたい。



きれいな川に見とれているうちに終点の錦川着。1時間ほどの行程だった。
線路の路盤そのものはもう少し先まで延びていて、「とことこトレイン」というタイヤで走るトロッコが山を越えた温泉町まで走っている。
このトロッコは乗り潰し対象外なので、すぐ、乗ってきた列車で取って返す。



気持ちよさそう。



沈下橋がある。



川西の一つ手前の御庄で下車。待合室は車掌車の流用かな?
実は、この駅が新幹線の新岩国駅に最も近い在来線の駅。駅の向こうに見えている高架が新幹線。



新岩国まで、高架に沿って約300m歩く。




新岩国駅には白い蛇がいた。錦帯橋の近くで飼っているそうです。


新岩国から、広島県西部の福山まで、新幹線でワープ。


福山駅はお城のすぐ隣。なぜかカテドラルもありますが。



ちょうどお祭りの日で、駅は浴衣姿のおにゃのこでいっぱいであった。うみゅー。



ここからはJR福塩線の乗り潰し。山陽道の福山から、広島県の内陸部・塩町まで78kmを結ぶ。全ての列車が、塩町の3つ先の三次まで乗り入れている。
15:33、福山発。105系電車でGO。



福山から府中までの23.6kmは電化区間。住宅が増えたり減ったりの変化はあるが、ひたすら、写真のような風景が続く。



まなぐらって読むのか。駅間距離は短いですね。



50分ほど走ると、府中に到着。もちろん、京王線のあそこではない。
ここまでが電化区間。本数も、朝夕は1時間2本、日中でも1時間1本あって、わりと使えそう。しかし、ここから先はまごうことなきローカル線。



JR西日本・ローカル線の象徴、キハ120の単行。この列車で三次まで約60km、1時間50分を行く。



府中を出るといきなり豊かな自然が広がる。列車は山の中に入り・・・



山肌にへばりつくような集落がときどき現れる。



山を抜け、三次の盆地に入る。もう夕暮れ。



塩町で芸備線と合流する。三次までもうすこし。


府中ー三次間の乗降客を数えてみた(暇人の所行w)。
その結果、延べ乗客数は30人。
府中を発つときの乗客は20人。行程の中ほどにある上下駅で約半数の9人が降りた。あとは1人、せいぜい2人がパラパラと乗り降りするだけ。
三次までの15駅で、まったく乗り降りが無かったのも5駅あった。乗客は老人と高校生、そして鉄だけ。夏休みでなければ、高校生の乗り降りがもう少しあるのだろう。



三次に着いたのは18:37。この日は三次泊。