2011年J2第2節 ファジアーノ岡山 0 - 2 FC東京(観戦21試合目)
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平日遠距離アウェイ。でも、来ちゃったw。
岡山は暑い。日が落ちるとすこし気温が下がって、スタンドは風が通って涼しくなったけど、ピッチ上はあまり風がなかったみたい。選手達はみな汗だくだった。
岡山は3-4-3。チアゴが出場停止のため、金民均を中央に、右に石原、左に岸田という3トップ。流動的で、金が下がってボールを受けることも多く、実質0トップ。
東京は前節と同じスタメン。ベンチには権田が戻ってきた。
キックオフは19:33。メイン・バックともスタンドはかなり埋まっていた。
前半はハーフコートマッチ。しかし、ときには全員が自陣に引いて守る岡山を攻めあぐねる。
東京の攻撃には、裏への動き出しや2列目の追い越しからフィニッシュにもっていこうという意図が、前節よりは感じられた。実際に、裏に動く選手に対しちゃんとパスも出ていた(これまでは、動いても出さなかったから・・・)。しかし、うまく渡った場面はなかった(まだまだ先は長い・・・)。岡山が5バックで守っているためサイドのスペースが無く、サイドチェンジで揺さぶることもできなかった。
岡山はカウンター狙い。自陣からサイドバックの裏のスペースに長いボールを送り、FWが長躯してゴールに迫ってくるロングカウンターが怖かった。
東京は全体がかなり押し上げていて、早いタイミングでサイドの裏に出されるとカバーリングが間に合わない。
カウンターの尖兵となるのは石原と岸田。岡山もサポートの人数がそろわないが、最初から一人で行けるだけ行くと決めているのか、プレーに迷いがなく速い。1対1の強さを誇る東京の両CBも、トップスピードに乗った相手を自陣に戻りながら対応するのには苦労していた。普段はCBの個人能力で得点を防いでいるが、この日は塩田の力で止めていた。ゲームを通じて3点は止めていたかな。
岡山は、セットプレーでは大きな脅威なし(澤口の飛び込みから一度危ない場面を作られたが)。キッカーを務める小林の左足は正確だったので、チアゴがいたら決定機をつくられたかもしれない。
ま、それも裏腹で、チアゴがいたら、いったん預けてから押し上げる、というやりかたになったかもしれず、カウンターの脅威はかえって減少したかもしれないが。
人垣を崩せない東京より、岡山のほうが狙ったサッカーが出来ていたが、セットプレーで先制できたので後半は楽。
次第に岡山の足が止まってきたのでボールが回る。守備ブロック内への侵入、裏への飛び出しもできる。 また、カウンター対策としてSBのポジションを修正していた。
選手交代は早めで、61分には田邉に代えて石川投入。田邉は、岡山のプレッシャーが弱くなってから効き始めていたので、もうすこし見たかったが、暑いので体力の消耗を考慮したのかもしれない。
石川は効いてとは言いがたいパフォーマンスだったが、75分、スローイン→羽生→達也とつないで高橋がどかん。
そのあとは、閉店モード。ボールをまわして時間を使おうとするが、例によって詰めが甘く、岡山の反撃を招く。澤口のクロスから久木田の飛び込み、ストヤノフのミドルシュートと危ない場面があったが、塩田とDF陣が踏ん張った。
試合終盤は、ひたすら時間を使う東京。この消極性にはゴール裏から苦情多数w。せっかく岡山まで来たんだから、もちっとサービスしてくれ。特に達也。
4分のアディショナルタイムを使い切り、グダグダだったが無失点で勝ち点3をもぎ取った。
東京の心配なところは、カウンター対策。前半は回せるだけまわして相手を疲れさせる、という考え方はありだと思うが、それならばカウンター対策を徹底させるべき。前半、裏のスペースがら空きにして危ない場面を作られ、ハーフタイムに修正が入る、というパターンをくりかえしている。
このまま続けていると、そのうち、痛い目にあうと思うので、よろしく、大熊さん。
前半はグダグダだが、GKの力で得点機会を阻止してセットプレー一発。後半は、パワーを上げて追加点を奪って、その後はまたグダグダ、と、結果的に相手を舐めきった試合運び(舐めてたわけじゃないんだけど)。岡山の人にはさぞかしイケズなチームに見えたに違いない。
岡山は個々は奮闘していた。発見は金民均。本来はトップ下の選手らしく、引いて来て起点となっていた。澤口の突破力は相変わらず。岸田と石原のスピードには、手を焼かされた。ただし、速すぎて味方のサポートが間に合わず、独力で攻めきるしかないため、長駆した後のフィニッシュの段階では力が残っていなかったかな。あまり怖さを感じなかったのは事実である。
桃太郎あらためカンスタは、岡山駅から歩いて15分ほど。ほどよく人口が多くほどよくまとまった街の、町中にあるスタジアム。ロケーションの良さも手伝ってか、平日ナイトなのに8000人越え。メイン・バックともにかなり埋まっていた。1万人越えが珍しくなくなる日も近いかもしれない。
以下、写真。
充実のファジフーズ。到着即殲滅作戦開始。休日開催だったらイナゴが乱舞しただろうに・・・
岡山のダンマク。なんとなく、ジオン公国のマークのような・・・
ファジ丸くんがやってきた。なお、手前の男性は村林氏ではありません。
長い夕暮れ。夏への扉。
さあて、試合開始。